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2014年11月15日土曜日

おせち料理

やっと秋が来たと思えば、今年もあと数ヶ月で終わり、新年がやってきます。

お正月といえば、家族や気心の知れた人とおせち料理を囲むというのが、日本人の伝統的な過ごし方です。

おせち料理といえば、正月に食べるお祝いの料理です。「御節料理」と書きます。おせち料理を重箱に詰め重ねて用意するのは、めでたさを重ねるという意味で、縁起を担ぐためだそうです。

重箱にきれいに詰められているおせち料理には、その1つ1つに意味があることはご存じでしょうか?
たとえば・・・

海老:
腰が曲がるまで丈夫という長寿の願いが込められています。

鯛:
祝い事の定番の縁起物で「メデタイ」に通じています。

数の子:
にしんの卵です。にしんは卵が多いので、子宝や子孫繁栄を願う縁起物として食べられます。

黒豆:
黒色は、道教で魔除けの色とされています。この1年まめ(まじめ)に働き、まめ(健康)に暮らせるようにと邪気を払い、無病息災を願った食べ物です。

煮しめ:
根菜を中心とした野菜などを一緒に煮た煮しめには、家族が仲良く一緒に結ばれるという意味です。

蓮根:
孔が空いていることから、遠くが見えるように先見性のある1年を祈願、将来の見通しがいい縁起を担いだ食べ物です。

昆布:
「よろこぶ」という意味にかけています。

紅白なます:
お祝いの水引をかたどったものだといわれています。

このように、おせち料理の材料ひとつをとっても、家族の幸せを願った意味が込められています。

しかし、高齢者となって噛む力が弱くなると、おせち料理もなかなか食べられるものが少なくなり、さみしい思いをしている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

介護が必要になっても、お正月の雰囲気を料理から感じたい。

ソフト食でありながら、見た目も味もお正月気分を味わえる介護食のおせちがあるのをご存じでしょうか?摂食、嚥下機能の低下レベルに合わせ、通常の食事を歯茎または舌でつぶせる程度のやわらかさに加工されています。
見た目の形態を通常の食事に近づけた「ソフト食」で、素材の風味を活かす伝統的なおせち料理としました。

食欲が高まり食事量が増えて、健康維持・向上に効果があると思います。

ぜひ、次のお正月には皆の幸せを願いながら、おせち料理を食べてみてください。そして皆さんでよいお年を迎えられますように。

(フロアスタッフ H.K)

2014年10月31日金曜日

Viva Las Vegas!

7月末から8日間、”アメリカ五大絶景ツアー”に参加しました。長期日程や長時間の移動は少しでも元気な時に・・・と家族の理解に感謝し、年に一度、友人と海外旅行に出掛けます。
サンフランシスコからヨセミテ国立公園・グランドキャニオン・モニュメントバレー・アンテロープキャニオン・ホースシューベンド・ブライスキャニオン・ザイオン国立公園と盛り沢山の観光地を駆け足で周りました。
日本での喧騒を忘れ、只々、驚くばかりのアメリカらしい雄大な景色を満喫しました。

サンフランシスコの金門橋

グランドキャニオン

モニュメントバレー

最終日はラスベガスに宿泊。灼熱の砂漠に作られたラスベガスは眠らない街で多くの若者や眩しい光にあふれています。
友人と「帰りの飛行機はファーストクラスで帰りましょう♪♪」を合言葉にホテルのカジノに繰り出しました。そこには、カジノを楽しむ大勢の高齢者がおいでになり、中には車椅子や電動カートを使用されている方も見受けられました。日本でのカジノのイメージと違いちょっとお洒落な雰囲気です。
今回は、残念ながら私たち一同はツア-の方々と仲良く帰館しました。

アメリカでは子育てを終えた後、ラスベガス郊外に家を買って週末にはカジノを楽しむ方が多いらしく、老人施設によってはカジノまでの送迎車もあるそうです。ゲームを楽しむ事で考えたり、ひらめいたり、人と関わりを持ち人生をアクティブに過ごされる元気な高齢者の方々に驚き感心しました。
日本でも高齢者の方が気軽に参加し楽しめる場がどんどん増えると素晴らしいと思いませんか?

ラスベガス
ATCエイジレスセンターでは「いきいき生涯学習塾」が開講されております。様々な講座を展開し、多くの方が楽しんでおられます。私も何か始めてみようかな?とお考えの方、きっと貴方の何かが見つかると思います。ぜひ、一度お気軽に見学にお越し下さい。

(フロアスタッフ K.A)

2014年10月17日金曜日

初めてのJINRIKI体験

6月20日にエイジレスセンターへ団体見学前の下見見学ということで、2名の代表者様が御来館されました。ありがとうございました。

御見学の御要望点のお話しを伺うと「高齢者の防災において何か体験がしたい」と御要望がありました。具体的にお話しを進めていくと、「できればリアカーに乗せて高齢者を運ぶ体験があれば・・・」との事でしたので、私ははすぐに「リアカー」はないけど、「車いす+JINRIKI」が思いつきました。
 (JINRIKI公式サイト  http://www.jinriki.asia/

早速、上記のメーカー様と日時や体験内容を含めて打ち合わせを行い、10月8日には、この団体見学者様全員に「車いす+JINRIKI」をご体験していただく事ができました。




ご体験された内容は・・・・
最初は、普通の車いすに乗って、または押して体験していただきました。その後「車いす+JINRIKI」に変え、乗る人と ”引く人”に交代していただきました。

・普通の車いすをとの違いを、どういうふうに感じたか?
・災害の時、どうなるか?
・実際にやってみると楽になるなぁ
・こういった場合は考えておかないといけないなぁ

と最初は体験するのに恥ずかしさが見受けられましたが、実際に体で体験されると具体的なご感想が聞く事ができました。

なかなか日々の生活で”車いすを引く”という体験は無いに等しいと思います。

当ATCエイジレスセンターでは、平成27年3月末迄「車いす+JINRIKI」を展示しております。また、お問い合わせいただきましたら体験も可能ですので、ご興味ある方は、是非ご連絡いただきご体験いただきたいと思います。

是非、『車いすを押す感覚』から、『車いすを引く感覚』を一度体験してみてください。これからは、このような体験をもっと増やしていきたいと思います。

スタッフ一同、皆様のご来館お待ち申し上げます。

(事務局 S)

2014年10月11日土曜日

LCCと新幹線

東京に度々行く機会があった頃、初めてLCC(格安航空会社)を利用した。
航空券をネットで購入するのも初めてで頼りなく、無事に飛行機に乗れた時は、とても嬉しかった。

その時の購入価格は、片道5~6000円代。搭乗日の少し前に購入したから、比較的高い設定であったと後で知ったが、PCの画面を見て「なんと安い!!」と驚いた。

二度目は「セール」を利用して、片道3000円を切った。

新幹線の大阪→東京の片道分で、往復航空券プラス空港との移動料金を充分にまかなえる。ただ、新幹線での移動に比べ、所要時間は倍近くなるし、その分、体力も必要だが、お財布にはありがたい。

なにはともあれ、一度お試しあれ。

LCC利用にて出会えた、帰路の上空からの富士山の姿は、格別だった。
日没前の便に搭乗されることをお勧めします。

気軽に航空機を利用できると利点のあるLCCだが、これから先、歳を重ねてゆき足腰が弱ってきたら、無理がでてくるだろうなぁと感じる。
実際のところ高齢の父母には、勧められない。

ひとつの理由に、ボーディングブリッジではなく、タラップを利用する場所があること。利用したLCCも限られているので、全体を把握していないが、大差はないように思う。タラップは、段差も大きく、角度も思いのほか、急であったと記憶する。

新幹線では、LCCに比べると車いすでの利用もしやすいようだし、高齢の方々への配慮もなされているようだ。移動に伴う身体的負担もずいぶん少なくて済む。

もう近い未来に備えて、旅をラクに楽しめるよう、懐具合も良くありたいと願うこのごろであります。

(フロアスタッフ T.J)

2014年10月2日木曜日

中学生・職場体験学習

先日、ATCエイジレスセンターで「中学生・職場体験学習」の受け入れがありました。二人の男子学生がこちらの施設を選ばれ、私たちの仕事を一日体験されました。

朝礼への参加、開館前の準備、ふき掃除・・・と、私たちと一緒に一日をスタート。朝礼ではカチコチに固まった”起立”の姿勢で、相当な緊張感がこちらにも伝わってきました。

その後は団体のお客様の見学に同行し、スタッフの説明の様子を見学。
90分という時間はとても長く感じたようですが(立ちっぱなしは辛かったそうで・・・)、こちらでの主な仕事が「お客様に展示品の説明をする」ということが、より理解できたようでした。

午後からは、実際に「説明をする」という、一番の大きな体験です。
そのための担当スタッフによる指導時間は、体験コースも含む2つのコーナーについて一時間しかありません。スタッフの言い回しにも気にかけ、時間ギリギリまで繰り返し練習していました。

そしていざ本番。お客様を前に説明です。(私たちもお客様役として参加)
ここでもかなりの緊張感が伝わってきましたが、自己紹介から始まり、途中、言葉に詰まったりしながらも終わってみると、全員が感心するほどの素晴らしい出来栄え!思わずみんな拍手です。この短時間にしっかりとポイントを押さえ、見事な説明でした。



二人にとっては一時間は十分すぎる時間なのでしょう。暗記力のすごさに本当に驚かされました。さすがに中学生!

普段の生活の中で、こうしてたくさんの初対面の人を前に、話を聞いてもらうことなど、まずないことでしょう。
こちらでの体験学習が、今後の彼等に何か少しでも”社会への参加”を感じるきっかけとなったら幸いに思います。


(フロアスタッフ K.M)

2014年9月16日火曜日

本当にあった ちょっと こわかった話

最近、手摺りを持って階段を上り下りする高齢者の方々をお見かけする機会が増えました。
そう言う私も、いつ頃からでしょうか?階段を上り下りする際に手摺りを持たないまでも、手摺りのそばに身を置くようになりました。
私も中高年の仲間入りの年齢になり、年齢を重ねるに連れて、ほんの僅かですが、体を支える力に衰えを感じるようになり、無意識のうちに、何かあった時すぐに体を支えられるよう、階段の中央でなく手摺りのそばで、階段を上り下りするようになりました。

電車通勤しているので、今一番利用するのは駅の階段です。
数カ月前のこと、帰宅途中、最寄り駅の階段を下りていると突然、若い女性が上から転げ落ちて来たのです。転落の理由はわかりませんが、かなりスピードがついていて、踊り場でも止まれず、そのまま階段を転げ落ちて行きました。

ようやく止まれたのは、落下速度が弱まったのと、しっかりとした体格の男性にぶつかったからでした。中高年と思われる男性でしたが、ご自分の体を支えるには問題のない男性でした。お二人とも怪我がなかったのが何よりでした。

もし、女性がぶつかった相手がご自分の体を支えるのさえも難しい高齢者の方だったら、そのまま突き飛ばされて階段の下まで転落、大怪我、間違いなかったのではと恐ろしくなります。
急いでいても階段の上り下りなど、自分の不注意が二次被害を引き起こして、周りに迷惑を掛けることもあり得ますので、注意したいものです。

特に高齢者の皆様への対応は、より一層の注意を心掛けたいものです。

「高齢者を労り優しく見守りましょう。」

わかってはいても、高齢者の皆様のお体の状況を理解するのは難しいですよね。
そこで、ATCエイジレスセンターには、高齢者体験装具をつけて、高齢者になった疑似体験ができる「高齢者疑似体験」コーナーがあります。
「短時間なのにわかりやすい!」と好評です。

高齢者疑似体験コーナー

感心をお持ちの方は、ぜひご来館ください。お待ちしております。

(フロアスタッフ K.N)

2014年9月6日土曜日

東北の震災地域で活動する友を思う

大阪の生駒山山系に沿って大阪府民の森がある。皆さんはご存じだろうか・・・。
枚方から四條畷、東大阪、金剛山などに点在している。くろんど園地、ほしだ園地、むろいけ園地、ぬかた園地を含む中部園地、ちはや園地などがあるのだが、そこで活動しているボランティアがある。

大阪府民の森パークレンジャーという。会員80余名の団体である。不段何気なく見過ごしている四季折々の自然の素晴らしさや自然の大切さ・魅力を、府民の森を訪れる人々に紹介するための様々なプログラムを各園地で提供しているボランティア。ガイドウォークやクラフト、ハイキングやデイ・キャンプなど、ファミリーでもグループでも一人でも楽しめる催しを企画・実施していて、イベント時は子供を連れた家族連れで結構にぎわう。活動を共にした仲間の一人が、震災を機に脱会したのだが、辞めていく直前にメールが来た。その一部を紹介したい。

2011年3月27日 今朝も底冷えのする朝、「今、わたしにできることを!」宮城より仙台、岩手、福島へ入るつもり。こちらは原発事故の影響で、まだまだ孤立している方々がいるとのこと。こちらに来て2週間、もう少し頑張ってみるつもりとある。帰ったらビールを飲みたいですと。自然は素晴らしい!青い海、白い砂浜、田や畑、緑の木々、きれいな草花、数多くの美しい自然。しかし、自然は時折凄まじい力で猛威を振い襲いかかってくる。それに立ち向かっていく知恵と勇気、それが出来るのは人間だけだろうと思う。自然界の中で生きる人間。人間の底力を信じて!!とのメールである。

活動的なこの友は、行く先々で勇気や希望を与えているに違いない。明るくてやり手のあなただから皆が待っているに違いない。今年3年目を迎えて復興にまだまだ時間がかかるけれど、きっと今も関わっている気がしている。友の無事と震災地域の復興を願いながら、メールは今も消さないでいる。多くのボランティア活動とともに消えない笑顔が今もある。

(フロアスタッフ R.E)